king of idol fan

 どんなアイドルもものすごく光り輝く期間があって、その期間を運よく共有できることは、アイドルファンにとって幸せなことだと思う。

 特に今、上昇中のももいろクローバーのファンの人は↓のように感じている人が、多いんだろうと思う。

 ただいくつか言わせていただければ

 何かをすばらしいと表現するのに、他のアイドルグループを引き合いに出して比べる必要はないと思う。
 アイドルをすばらしいと感じる心は、相対評価ではなく、絶対評価でいいと思う。

 AKBもハロプロもみんな楽しみながらCDを買っていた時期があって、(あるいは、今だってそういう気持ちで買っている人が大勢いると思う)、Perfumeだってゆっくりとした歩みを進めていた時期が長くあった。

 AKBは4年目、ハロプロは11年目、Perfumeは8年目。今だってそれぞれのグループがそれぞれの歴史を背負いながら、それぞれのカラーで輝いている。

 ももいろクローバーのようにメジャーデビューして、まだ7ヶ月ほどしかたっていないグループが輝いているのは当たり前っちゃ、当たり前(むしろ今輝いていなければ、いつ輝くの?)
 1年後も、2年後も同じように輝き続けることは難しい。

 多くのアイドルグループがスタートダッシュのあと停滞する。ファンの数が200人〜300人まで来たところで、伸び悩む。

 そして、スタートダッシュの輝きが好きでそれまで早歩きにを共にしていたファンは、歩みを遅くし始めたアイドルグループを、見限り、抜き去り、そのままどこかに行ってしまう。

 そんな切ない光景を幾つもいくつも見てきた。

 どうかももクロちゃんたちの輝きが色を変え、形を変えても、輝きひかり増していきますように。
  
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[音楽]ももいろクローバーは「駆け足」を否定し「早歩き」の世界に射しこむ光を提案する。
http://d.hatena.ne.jp/dbfireball/20091114/1258129174

アイドルが「愛されてナンボ。」な職業なのであるならば、
「今のももいろクローバー」は、文句無しに「king of idol」なのだろう。

AKBやら、ハロプロ系のヲタが四苦八苦しながら、
「CDを何枚買えば良いんだ!」と怒り半分でイベント前の日々を過ごし、
イベント日に握手された瞬間にそれを忘れる、という馬鹿げた「好意」を繰り返す中、
ももクロヲタは、CDを購入するプロセスすら喜びであるのだから。

「俺たちがこの子らを上へ押し上げる。」とまでは、
ももクロヲタは、思わないのかもしれないが、だからからか、
彼女らと過ごす時間への楽しみを胸にしながらCDを購入する事が出来るのだ。
彼ら、ももクロヲタの「未来へススメ!」感は
ステージ上の彼女らと、足並みが狂う事は、ほぼ、ない。

「影を感じないアイドル。」と、ももクロは評され、
その影の感じなさは、今や、ヲタにも強く波及し、
過去に、あるアイドルに「アイドルヲタ」として「背負わされた影」を
背負っている者を、ももクロの現場で感じて見つけ出す事は、
今は、本当にかなり難しい。

彼らは過去を振り返る必要が無くなったのだから、当然だ。
なぜなら、今、目の前に示されている「何か」が「光」でしかないからだ。

ステージ上の彼女らは「全速の駆け足」で走って行って、
Perfumeのように、ステージ下の人らを置いて行く事はない。
しかし、遅く、のろのろと「歩いて」いるわけではない。

ステージ上の彼女らは「早歩き」をしているのだ。
ステージ下にいる人らと、共に「その先」へ、
早く行くために彼女らは「駆け足」ではなく「早歩き」をしている。

ちょっと追いつけなくなったら、走って追いかければ、
その先で前を見据えてセカセカと歩く、彼女らの所に間に合うのだ。
そして、追いついて横に並べば、ニッコリ笑って一緒に、
セカセカと早歩きをして前に進めるのだ。